ウグイスの声で送られて

 「 きょうは僕の誕生日だったんです」。
 と玄関に立ったご主人が複雑な顔で私を迎えてくれました。 
10年間ともに暮らした愛犬さんがけさ方、静かに息を引き取った為に
お迎えに伺った折の模様です。
 25Kgほどのシェパード系のメス犬で、がんこな皮膚病のためごいつも
主人が抱っこしてお風呂に入れていたとのことでした。しかし、きょうに関しては
どうにも勝手がちがい、一人で抱っこさえ叶いません。生きているときは、
ワンちゃんもちゃんと体重バランスを取ってくれていた為なんですね、と目に
光るものを拭いながら奥様と、ご子息の三人で姿が見えなくなるまで見送って
くれていました。 ほど近くからはウグイスの鳴声が葬送曲を奏でるかのような・・・


大きな支えをありがとう

  以前に私は大病を患い、もし 再発したらあとは無いとの宣告を受けました。
この病の再発の可能性は高く、私は好きなことをしてその日を迎えるつもりでした。
主人は気を遣ってくれて、「何でも欲しいものを言うように」と聞いてきましたので、
犬が欲しいと申しました。 ペット飼育不可の住まいです、叶うはずなどない望みです。
やるせない思いからの精一杯の反発だったのかも知れません。 ところが、不思議な
縁の糸が垂れてきたのです。 知り合いのブリーダ宅に可愛い仔犬が生まれて、その
内の一匹が股関節脱臼で店頭には出せない(はずされた)仔犬です。 さらに、この
知り合いの獣医さんがその仔の手術をしてくれて、誰か飼ってくれる人を待っている
状態の柴犬との出逢いに結びつきました。 獣医さんから「散歩時はバスタオルにでも
包んで連れ出し車で出かけ遊ばせてくればいい」とアドバイスをいただきました。とても賢い
小さな家族をわが家に迎え日に日に自分の中では、この幸せを手放したくない、この犬と
いつもいられたらと、どんどん気持ちが前向きになっていくのが分かりました。 このころ
思春期でとんがっていた息子も犬がきてから変わりました。まるでカミソリを扱うような
気を遣う子供がこんなに優しい子だったの・・・! と良い息子になりました。 それでも
たまに口論でもしたものなら犬が悲しい目をして間に割って入りガタガタ震えだしました。
それを見たら感情むき出しでぶつかりあっている愚かさにハッと気付かせられることしばしば、
一匹の柴犬が17年間で果たした役割の大きさに改めて感謝をこめてありがとうと―。


二年半寝たきりだったウーちゃん

平成二十四年三月二十日に大事な小さな家族を失いました。
兎のウーちゃんは後ろからみると猫に見まちがわれました。
二年半ほど前にケイレン発作をおこして倒れてしまいまい、
すぐ動物病院に連れて行き診断の結果、脳梗塞か何かとのことでした。
それから寝たっきりになってしまい介護生活が始まりました。
母は生活をウーちゃんの看病中心のリズムにかえました。
兎は夜行性で体内時計はしっかりしているようで、夜中に水、食べ物を
口までもっていき、看病をし続けました。 いらないときはそっぽを向いて
しっかりと意思表示をしました。母は殆んど出かけることをしない生活になって
ただ、看病にひた走った二年半でありました。七年間、家族を繋いでくれた
大事な大事なウーちゃんでした。  ただただ「ありがとう」と心をこめて・・・

二年半寝たきりだったウーちゃん

平成二十四年三月二十日に大事な小さな家族を失いました。
兎のウーちゃんは後ろからみると猫に見まちがわれました。
二年半ほど前にケイレン発作をおこして倒れてしまいまい、
すぐ動物病院に連れて行き診断の結果、脳梗塞か何かとのことでした。
それから寝たっきりになってしまい介護生活が始まりました。
母は生活をウーちゃんの看病中心のリズムにかえました。
兎は夜行性で体内時計はしっかりしているようで、夜中に水、食べ物を
口までもっていき、看病をし続けました。 いらないときはそっぽを向いて
しっかりと意思表示をしました。母は殆んど出かけることをしない生活になって
ただ、看病にひた走った二年半でありました。七年間、家族を繋いでくれた
大事な大事なウーちゃんでした。  ただただ「ありがとう」と心をこめて・・・

ずっと心に生き続ける命

 死というものを語るに二度の死があるという。

始めの死は物理的な心臓、呼吸が停止してその体(固体)が消滅する。
二度目の死とは、誰かの胸中で、誰かの思いの中に生き続けるものが忘れ去られたとき。
 
いままで長きに渡り、当方のメモリアルホール(納骨堂)にロッキーちゃんという雄の、18才シェルティーっぽいワンちゃんのお骨をお預かりしていました。 飼い主さんはやがて仕事の関係でさいたま市の方に転居される。しかし、実家は所沢市内にあって戻ったときなど必ずお参りに見えていました。
今年になって、ご実家の家族全員が、さいたま市に引越しされて、ロッキーちゃんもそちらに一緒に連れられて行くことになりました。
 
 飼い主さんよりこんなことを聞かせてもらいました。
 「私には弟がいたようですが、母親の胎内で亡くなってしまったことを、ずっと後になって知りました。このロッキーは犬ですが、なぜか私の中では弟でした。ケンカだって本気で取っ組み合ってしたものです。周りからも、兄弟ゲンカをしているとよく言われたものです。私は、なんの抵抗も不自然さもなくロッキーを弟と思え、ロッキーを失った時より9年経ったいまでも身の回りにいつも弟のロッキーの雰囲気を感じています。いま、ロッキーは『えぇっ! また姉ェーの部屋に一緒かよ・・・』、こんなこと言っているんですよ。 私たちの間では話だってちゃんとできるんです。」
 
 これほどしっかり、その存在を感じているのなら、ロッキーちゃんはまだまだ飼い主さんの心の中で生き続けるのでしょうね。
 そして、楽しい兄弟ゲンカも・・・

噛み付き兎のうーちゃん

ネザーランドの「う―ちゃん」が2月5日13才の大長寿で亡くなりました。
兎の長生き記録はギネスには18年10ヶ月とあるそうです。
普通は5〜10年ほどと言われているようで、平均値は7年前後でしょうか。
この「うーちゃん」は女の子ですが、それはそれは気が強くて手を出すと噛み付いてきます。
可愛い姿からは想像もつかない行為にビックリさせられたものでした。
平成18年に8才で亡くなった兎の「プララちゃん」の鼻にガブリと噛み付いて負傷を負わせたことも―。
あわてて病院にかけ込んで、縫合手術をしてもらった日のことも懐かしく思い出されます。
晩年はやっと丸くなってきましたが、本当に元気な「うーちゃん」でした。
その元気さが13年の大長寿の源に結びついたものと考えられます。
改めて、存在の大きな大きな「うーちゃん」だったと、感じ入っています。
いっぱいの思い出と幸せをありがとう・・・

さよならなっちゃん

 15年ほど前に移動火葬車でロッキーという19才の犬がお世話になっています。
今回は、なっちゃんというネコでお世話になりました。 
なっちゃん物語りを話したくなりました。
キジ白の少々大き目のネコが玄関先に姿を見せ始めたのは6〜7年前からでした。
50メートルほど離れたお宅の飼いネコである事は知っていました。 そのお宅には、
沢山のネコがいたようです。ときどきそちらの奥さんが迎えにきて連れて帰っていたのも
何度かみかけていました。 連れて帰っても、またすぐに当方の玄関口にやってきます。
家内は仮寝が出来るように屋根を作ったり、敷物を敷いてやったりして世話をしだしました。
娘も気に入って可愛がり、ついにわが家の家族に加わりました。 ここ数ヶ月前から耳の
後ろに腫瘍が出来て日に日に大きくなり、獣医さんに見せたら摘出オペをとなりました。
手術後に逝ってしまいましたが、やってもやらなくても、そう先が長くはなかったようでした。
先生は、この腫瘍を研究の材料にしたいとのことに最後に人の役に立って良かったのかな・・・
19年一緒だった犬との別れより、今回の方が涙を多く流したような気がします。
いっぱいの幸せくれてありがとう。 ロッキーと仲良くしてや。 さよなら、なっちゃん! パパより

 

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